香り

  • 2010.01.07 Thursday
  • 17:12



ヒノキの香りを楽しむため、鉋で少しずつ木端を剥いでいる。

薄く剥いだ木の表面からは新鮮な香りが漂ってくる。
木の香りはいい。ぜんぜん飽きない。
(鉋の使い方が下手なのか、実際にはカツオ節のような状態になってしまう)

ヒノキの香りの癒し効果は科学的にも立証済みとのこと。
だから、部屋中この香りでいっぱいにしたいのだが、今持ってる少量の木端では効果が出ないみたいだ。

この木の表面、化粧柱等の現しになってものは、表面が平滑でとてもきれいだ。手動鉋と電動鉋では見た目は区別できない程である。しかし顕微鏡クラスのレベルで観ると違いが出るらしい。

手動に比べ電動鉋で表面を削ると木の細胞を傷つけてしまうそうだ。
その結果、木の寿命は短くなり、当然、長い年月に耐えることなどできない。

1300年の歴史を持つ木造建築は「ヤリ鉋」を用いて柱の表面を剥いだ。
表面は凸凹して、見た目はとても荒々しいが、細胞を傷つけていないため、現代まで木の耐久性を保つことができるらしい。ホント昔の知恵というものには驚かされる。

切り落とされた柱の寿命というか耐久性は、ほぼ、その木の年輪に等しい。
機械化、工業化が進んだ住宅の構造材は、ローコスト、時間短縮のため、木をしっかりと見極めることをやめ、見た目重視の大量生産化に走った。

最近の短い住宅建て替えスパンを考えると、電動鉋で傷つけられた木でも、十分耐久性は確保できるだろうが、今盛んに言われている長期優良住宅に最新型電動鉋を使っているのを見ると複雑だ。更に集成柱も使用しているではないか。

切り落とされた木は呼吸し、年輪分生きている。傷つけられたのも、また頑張っている。

鉋の刃の微妙な出し加減が難しい。
鉋クズではなく、一枚ス〜ッと薄い皮を剥いだようなものになれるように腕を上げたいものだ。




calendar

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< December 2017 >>

建築設計ア.プリュ

山崎隆建築設計事務所

設計ひろば

watch

selected entries

categories

archives

recent comment

recommend

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM